交差点


中学生のとき読んだ自伝で、Apple創業者スティーブジョブズは確かこんな感じの言葉を残していた。「我々はテクノロジーとリベラルアーツの交差点に立っている」そこから生まれたのが現代のライフスタイルに欠かせないiPodでありiPhoneである。



 交差点は2(かそれ以上)の道路が交わる場所だ。それまで一次元だった2つの世界が交わることで二次元平面に世界が広がる。3つの(一次独立な)世界が交われば三次元の立体の世界になる。もっと多くの世界が交わればもっと多次元の世界になる。そこまで来るともう想像が追いつかないが。



 つまり何が言いたいかというと、自分も何か複数の世界の交差点に立てるような人間になりたいなということ。世界というと大げさかもしれないが、要は複数ジャンルに通じているからこそできることをやってみたい。わかりやすいのはサッカーとビジネスが結びついて現在サッカーが商業価値の高いスポーツになっていることか。個人で見れば、理系の自分が文系の学問も学んでみるとか、日本で生活しつつも世界に目を向けてみるとか。サッカーでいえば、DFの自分がFWの思考回路も知っておきたいというところか。もちろんだからといって理系の勉強をないがしろにしてはいけないし、世界に出るからと言って日本について知らなくていいわけもないし、FW的思考だけでDFをしてはいけない。両方(全部)をその時々で力を入れる比重を調整しながらやってみる。そうして、それらを結びつけて、新しい何かを創り出す。







 10年後、20年後、自分はどんな交差点に立って、何を創り出すのか。無駄にできる時間はない。







 ア式がその価値をもっと高めていくためのヒントもここにあったりして。







1 松坂

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