広島東洋カープから学べること


今週末、東京都大学サッカーリーグ2部の2017年シーズンが開幕します。



ア式にとっては99年目の、

私にとっては、ア式で過ごす3年目の春、折り返し地点がやってきました。



2年間過ごしてきて感じるのは、大学スポーツの難しさです。

入部した瞬間から、4年後の引退が決まっている、というこの世界において、クラブを持続的に発展させるのは、とても難しいことだと痛感します。





4年間。

これが、私たちに等しく与えられた時間です。





1部と2部を行き来したこの2年間は、それぞれの年の個性はあれど、チームとして同じような道筋を辿っていたように感じます。



ひとりひとりに目を向ければ、もちろん成長しているでしょう。しかし、技術的にも精神的にも最も成長したであろう4年生が引退し、新たに1年生が入ってくる、という毎年の流れの中で、チームとして成長できているのでしょうか・・・。







ここまで考えて、ふと思い立ったのは、「全盛期の選手がチームから抜けてしまうジレンマ」は、資金力のないプロチームでも見られる、ということです。



せっかくチームのエースが生まれても、資金力に劣るチームは引き留めることができず、全盛期の選手を失ってしまう。

大竹を、マエケンを、遡れば、金本、新井、黒田をFAで失った広島東洋カープは、その代表例かもしれません。





12球団で唯一親会社を持たない広島は、資金力では他チームに劣ります。

しかし、昨年はセ・リーグで巨人や阪神を破って優勝、今年もその勢いそのままに首位をキープしています。



カープつえー。

ということで、ア式がチームとして成長するヒントを得るべく、カープの強さの理由について考えたいと思います。





私が思う、カープの強さの理由は3つです。



育成がしっかりしていること

チームとその周囲が同じ方向を向いていること

機動力野球





では、ここから、ア式に当てはめて考えてみます。





の育成。これは、絶対に必要ですが、足りていないことのように思います。4年生が抜けた穴を埋める選手が、その選手と同じくらいの活躍、将来的にはその選手を超えるような活躍をするような育成が理想です。

個人の成長は、各々の主体性に任されがちですが、「育成」という観点で考えてみることも必要なのかもしれません。



も、ア式にはまだまだ足りないように感じます。

4年生も、1年生も、スタッフも、OBも保護者も、同じ方向を向く努力がなされているのか。「関東昇格」という目標を、それぞれが己の中に明確な意志を持って達成しようとしているのか。

なにもせずに、自然と同じ方向を向くのはなかなか難しいと思うので、私は今年、自ら考え抜き、ビジョンを共有することを意識して過ごしていきたいと思っています。



は、野球とサッカーで競技は違えど、走りながら好機を窺う、という戦い方は、戦力が安定しないチームには適したものなのかもしれません。







ここまで、チームとして成長することの難しさについて長々と書いてきましたが、1つの試合で勝つこともまた、とても難しいことです。



でも、難しいことに挑戦することは、決して辛いことではなく、ワクワクすることだと思います。





今週末からのリーグ戦、

1戦1戦大切に、絶対に結果を残しましょう。





カープ女子ではありません。
3年スタッフ 小坂彩

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