目の前にあるサッカーを愛せ

ずっと前に読んだサッカー雑誌の小さなコラムで、今でも覚えているものがあります。そのタイトルは確かこのfeelingsのタイトルと同じでした。内容は、クラブワールドカップで日本に来ることになった南米代表のクラブ(コリンチャンスか何か)の熱狂的なファンについてでした。
彼らは豊かでない生活の中で、一週間働いて稼いだお金で買ったチケットを握りしめ毎週スタジアムに通いつめ、クラブが南米代表として世界一に挑むことになると家財をなげうって資金をねん出し日本まで応援に来る。そしてゴール裏でひたすらにチームへの愛を叫び続ける。そんな内容だったと思います。

世界にはこういう形でこんなにもサッカーを愛する人たちがいるのかと衝撃を受けた記憶があります。もちろんサッカーに関わる人の中でもその関わり方は人それぞれで僕たちのような部活の学生なら自らサッカーをプレーすることが中心になるでしょう。コリンチャンスのファンほどにサッカーを愛するというのは大変なことかもしれません。

でも、大学の四年間までをも決して楽ではない部活でのサッカーに捧げてしまっている僕たちは、本当は彼らにも負けないくらいサッカーが好きなはずだと思っています。

自分はプレーヤーでなくなった今、昔よりも一週間に練習や試合をできる数は少なくなっています。それでも、前より少ないながらもサッカーをする機会があり、少ないけれども、だからこそ今サッカーがうまくなりたくてしょうがないです。練習の小さなゲーム一つでも勝ちたくてしょうがないし、そういう思いでサッカーをすることが楽しくてしょうがないです。


部員のみんなは真剣にサッカーに向き合っていると思っていて、だからみんなには上手くなってほしいし、サッカーを通して何かを得てほしいし、何よりも当たり前なように思えて意外と当たり前でない一つひとつのサッカーの機会を楽しんでほしい。

だから、目の前にあるサッカーをもっと愛してほしいと思います。


新4年スタッフ 森本和人

コメント